【2022年度グッドデザイン賞】富山県関係から12件選定

 世界有数の規模と実績を持ち、国内外の多くの企業やデザイナーが参加する、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2022年度の「グッドデザイン賞」に富山県関係から12件が選ばれた。北陸では福井県が12件、石川県が8件だった。
 同賞は1957年に旧通商産業省が設立した「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動で、産業の発展と暮らしの質を高めるデザインを様々な分野から見いだし、広く伝えることを目的とする。

 今年度のテーマは分野や領域を超えた「交意と交響」。全国から5,715件の応募があり1,560件が受賞、受賞企業は1,099社だった。全体として「コロナ禍での生活に役立つデザインが増えた一方、様々な『隔たり』をなくすデザインが多く、普段は意識していない潜在的な『隔たり』もあることに気付かされた」(安次富隆審査員長)という。

 今年度を代表する「グッドデザイン大賞」1件は、アトリエe.f.t.(奈良県)、合同会社オフィスキャンプ(同)、一般社団法人無限(同)による、地域で子ども達の成長を支える活動「まほうのだがしやチロル堂」(写真)に決まった。

 県関連の受賞内容は次のとおり(受賞タイトルのクリックで各詳細のページへ移動)。

●アイザック(富山市)+コクヨ(大阪府)
収納ボックス 「カートン 2.0」

●三協立山・三協アルミ社(高岡市)
熱回収換気機能付き高断熱窓「DI窓」
外装用アルミルーバー「タワースクリーンTSRシリーズ」

●シーケー金属(高岡市)
管継手「TLジョイント」

●スギノマシン(魚津市)
バリ取り自動化機器「バリカン シリーズ」

●高岡クラフト市場街実行委員会(高岡市)
10年を超えて続く産学官の地域活性化活動「高岡クラフト市場街」

●ビニフレーム工業(魚津市)+不二サッシ(神奈川県)
LED照明内蔵笠木「LED照明内蔵笠木」

●富山大学芸術文化学系(富山県)+本多環境・建築設計事務所(大阪府)
福祉ホーム「ストリームビル」

●リッチェル(富山市)
トイレ用踏み台「トイレサポートステップ」
浴室用腰かけ「アライス腰かけ」
介護用食器「使っていいね! すくいやすいお皿」

●YKK AP(東京/黒部市)
インテリアドアシリーズ「famitto(ファミット)」