【登録】伏木富山港富山地区「みなとオアシス」に

 国土交通省港湾局長が登録する「みなとオアシス」に、富山市岩瀬地区から富岩運河環水公園へ連なる伏木富山港富山地区が714日、登録された。港を核にしたまちづくりを促進するため、住民参加による地域振興の取り組みが継続的に行われている施設を港の賑わい拠点として登録するもの。 

 県内では伏木富山港伏木地区と新湊地区、魚津港に続き4か所目、全国では155か所目になり、いずれも観光案内施設や駐車場、展望施設などが整備され、住民や観光客の交流、休憩、災害時の支援の場として役立てられている。

 みなとオアシス富山には代表施設「岩瀬カナル会館」の他「富山港展望台」や「岩瀬運河」など8つの構成施設がある。岩瀬カナル会館は江戸から明治にかけて北前船で栄えた港町岩瀬地区の観光拠点で、7月には「岩瀬みなと祭り」が開催され、江戸時代から伝わる富山市指定無形民俗文化財の民謡「岩瀬まだら」が披露される他、周辺では北前船廻船問屋森家(写真)や旧馬場家住宅が見学できる。

 また富岩運河環水公園から岩瀬運河を結ぶ運河クルーズ「富岩水上ライン」で巡る市内観光も人気があり、運河の中間にある中島閘門で高低差2.5メートルの水位調整を行う「水のエレベーター」が体験できる。10月に環水公園で開催される「運河まつり」では運河クルーズの特別便が運航されるなど多くの人で賑わう。