【表彰/作品募集】富山第一銀行奨学財団賞/第60回発明とくふう展

富山第一銀行奨学財団賞 
第1回受賞者に若手研究者2人

 富山第一銀行奨学財団(理事長横田格氏)が2021年度に創設した、学術や科学技術分野で次世代を担う県内の若手・中堅の研究者を支援する「財団賞」の第1回受賞者が決まり、特別賞に富山大学研究推進機構アイドリング脳科学研究センター睡眠脳ダイナミクス研究室准教授の宮本大祐氏(写真左)、努力賞に立山科学(本社富山市)主任技師の竹内道雄氏(写真右)が選ばれた。表彰式は7月8日に富山第一銀行本店で行われる。

 同財団賞は45歳までを対象に研究成果が著しく今後の活躍が期待されるひとを顕彰する特別賞(500万円)、35歳までを対象に研究への革新性や独創性があり、研究のさらなる発展の期待できる人に奨励賞(300万円)が贈呈される。

 特別賞を受賞する宮本大祐氏は、富山県生まれ大阪育ちの35歳。研究では睡眠・休息状態が認知機能に果たす役割を解明する神経生理学分野において世界をリードしている。日本医療研究開発機構は宮本氏の開発してきた睡眠脳波の制御方法を精神疾患治療に役立てようと、出口戦略を見すえた研究が行われている。

 また今回は奨励賞の該当がなく、特例として竹内道雄氏に努力賞(200万円)が贈られる。竹内道雄氏は富山県生まれの42歳。企業所属の研究者として、がん温熱治療で長年の課題とされてきた腫瘍組織内温度上昇値の測定法の開発という地味な基礎研究を行っている。大学研究者と連携しながら製品化を目指しており、その将来性が期待されている。

第60回発明とくふう展 
富山県発明協会が作品を募集

 富山県発明協会(会長平野治親氏)は、県内の企業、団体に勤務する社会人、大学生および小・中・高等学校の児童・生徒のアイデア作品を募集している。

 発明考案に対する関心を高め、ものづくりによる喜びと豊かな創造力を養うことを目的に毎年開催。応募者全員に参加賞を贈呈するするほか、全作品を展示しうち企業・一般の部の優秀作品には文部科学大臣賞、特許庁長官奨励賞など15点を特別賞として表彰する。

 また児童・生徒の部の入賞作品は、第81回全日本学生児童発明くふう展へ優先的に推薦される。特許等の出願を予定している場合は、必ず応募前に特許庁への出願を終えていることが条件。応募の締切は2022年9月20日(火)まで。 

 応募作品は10月22日(土)、23日(日)に富山市民プラザを会場として展示される。 応募方法などの問い合わせ先・提出先は富山県発明協会