ゴールドウイン西田東作スポーツ振興記念財団 障がい者のスポーツ支援などに7,950万円を助成
公益財団法人ゴールドウイン西田東作スポーツ振興記念財団(小矢部市、理事長西田明男氏)は5月21日、東京都内のホテルで、6回目となる2022年度助成金贈呈式を開催した。贈呈式には、助成を受ける団体の代表、オンライン出席の個人アスリートら関係者約30名が出席した。
財団はスポーツの振興に関する事業の推進を図り、すべての人がスポーツを等しく楽しめる共生社会実現に寄与することを目的として2017年5月に設立。障がい者のスポーツ支援と富山県のスポーツ振興を主軸に「障がい者スポーツ支援」、次世代アスリートを育てる「次世代育成」および「富山県スポーツ振興」の3事業別に助成対象を募集し、継続的な支援を行っている。2020 年度にはこれまでの助成事業に加えて「スポーツの学び・体験に関する支援事業」を新たに立ち上げた。
2022年度は「障がい者スポーツ支援」として日本ボッチャ協会などに22件、2,075万円、江の島ヨットクラブなどに「次世代育成」として68件、3,875万円、富山県スキー連盟などに「富山県スポーツ振興」として22件、2,000万円、3事業で計112件、7,950万円を助成した。西田理事長が長田一政富山県スキー連盟理事長や小幡和彦となみスポーツクラブ「トライズ」副理事長らに贈呈書を手渡した。

障がい者スポーツ支援で助成を受けた日本ボッチャ協会代表(右、左は西田理事長)
贈呈式で、西田理事長はゴールドウイン創業者の西田東作氏が「食べることもままならない敗戦間もない時に水泳界で次々に世界記録を打ち立てた日本選手の快挙をラジオで聞き、スポーツの魅力とすばらしさに勇気づけられて、家族経営のメリヤス工場をスポーツ用品メーカーに転換して以来、スポーツとの繋がりをもち続け今年創業72年を迎えることができた。財団の設立は、そうしたスポーツの振興と公益に資するとした創業者の思いと理念を具現化したもの。不確実な時代といわれるが、スポーツにつながる皆さんとお互いに交流し、微力ながら大きな輪に広げていきたい」とあいさつした。
贈呈式終了後、特別講演も行われた。金メダリストの髙木菜那選手をはじめ数々のアスリートやプロ選手、高校の部活動などのスポーツ選手を育てたメンタルコーチで、企業経営者や管理職向けに目標達成するまであきらめないようなメンタルづくりをサポートする人財教育家、中小企業診断士の飯山晄朗氏(高岡市出身)が、「実現力を高めるメンタルトレーニング」をテーマに講演した。