【シキノハイテック】 新社長に宮本昭仁代表取締役専務が昇格

 半導体検査装置の開発・製造やLSI設計、画像のAI処理に必要なIPコア開発などを手掛けるシキノハイテック(本社魚津市、東証スタンダード)の新社長に、宮本昭仁代表取締役専務製品開発事業本部本部長(写真)が昇格する。技術開発に精通した宮本氏のもとで技術開発力を強化、充実させ、さらなる成長と企業価値の向上を図る。6月24日開催予定の定時株主総会後の取締役会で正式就任の予定で、2017年6月から社長を務めてきた浜田満広氏は退任する。  

 宮本氏は1959(昭和34)年12月、山口県出身。80年3月徳山工業高等専門学校情報電子工学科卒業と同時に、松下電器産業に入社。以来40年にわたり半導体開発領域に関わり、2018年5月パナソニックデバイスシステムテクノ社長を最後に、同年6月にシキノハイテックに常務取締役として入社。19年4月専務取締役製品開発事業本部本部長、21年6月から代表取締役専務製品開発事業本部本部長を務めている。

 浜田氏は19903月にシキノ電子(現シキノハイテック)に入社、現会長の塚田隆氏のもとで2004年にカネボウ(現クラシエホールディングス)の電子事業買収に成功、2006年に小野測器から半導体検査装置事業を譲り受けるなどその後の同社飛躍への足掛かりをつけた。20176月の社長就任以降も、業績を向上させるとともに、20213月には念願の東京証券取引所JASDAQスタンダード(現東証スタンダード)への上場を果たした。 

 業績面では20223月期の売上高で前期比21%増の535900万円、営業利益同2倍の39600万円、経常利益も同2倍の41600万円と当初計画を上回る成績をあげ、上場後初の期末配当10円を実施する計画で、新たな成長に向けての道筋をつけた。