【新日本海重工業】 新社長に眞岩取締役就任、若返りを図り一段の経営成長へ
プラント設備・産業機械製造の新日本海重工業(本社富山市・資本金1億円)の新社長に、4月1日付けで取締役の眞岩謙二氏(写真)が昇格し、社長を務めてきた釣谷邦男氏は取締役会長に就いた。2022年度を初年度とする新しい3ヵ年計画のスタートのタイミングで世代交代し、あわせて専務から副社長に昇格した梨本秀樹氏とともに、新体制でさらなる経営基盤の強化を図る。
眞岩氏は1972(昭和47)年6月朝日町生まれ。広島大学工学部を卒業後、99年4月に新日本海重工業に入社し、2017年4月富山営業部長、同年6月執行役員富山営業部長、19年4月取締役東京支店長、21年から富山・東京営業部を担当。今年1月からは富山営業部長も兼任し、長く関東エリアの営業を担ってきた。釣谷氏は13年6月から約9年にわたり社長を務め、この間、低迷していた業績の立て直しに貢献してきた。
同社は1950年に日本海側唯一の乾ドックを備えた造船所として現在地に設立され、戦後数度の波乱を経て87年6月に造船業から撤退。その後小野田セメント(現太平洋セメント)などを主力ユーザーとして、ロータリーキルンや造粒機、電気集塵機のほか、産廃焼却設備のプラント、環境機器事業を柱に搬送省力化設備や橋梁などへ業容を拡大している。2021年3月期の売上高は33億円、税引き利益2億9,800万円で、22年3月期も同水準の業績を見込む。