【佐藤商事】 新社長に取締役常務執行役員野澤哲夫氏(富山県出身)が昇格

 建機・トラック向け鋼材を主力とする鉄鋼商社、佐藤商事(本社東京・東証1部)の新社長に取締役常務執行役員の野澤哲夫氏が4月1日付けで昇格、就任する。音羽正利社長は取締役相談役になり、6月17日開催予定の定時株主総会で取締役を退任し、相談役に就く。

 同社の創立は1930(昭和5)年。製鉄所や製鋼所などで生産する鉄鋼製品を商用車メーカーや建設機械、工作機械メーカー向けに卸売する独立系国内大手。アルミなど非鉄金属のほか自社開発の調理器具の販売も手掛け、近年は自動車に搭載する電子制御機器のプリント配線基板、電子用積層板など電子材料の好調も加わって好業績を続けている。

 香港、タイ、韓国、中国(上海、深圳)、ベトナム、シンガポールなどに海外子会社を置くほか、富山県関係では射水市大島企業団地に富山支店がある。

 野澤氏は1957(昭和32)年1月生まれ。80年東洋大学経済学部を卒業、同年12月佐藤商事に入社。95年滋賀支店長、統括部長を経て2007年執行役員、11年取締役、14年4月常務取締役、14年6月から取締役常務執行役員となり鉄鋼部門担当を長く務めてきた。