キルギスからの便り(24) こんなところに羊さん

日本語教師 倉谷恵子

 ほぼ、ひと月に一度の寄稿を続けてきたが、しばらくご無沙汰してしまった。
 私事ではあるけれど、腰を据えて文章を書くことがむずしい日々が続いているのだが、少しずつでもキルギスの雰囲気を伝えたい。どうしよう…。そうだ、写真だけでも届けよう!

バザールで初めて見た時はぎょっとした

 ということで、今回選んだのはバザールで見かけたこの光景。
 何だか分かりますか?はい、見ての通り、羊の頭です。

 キルギスでは祝いの日に羊を一頭を絞めて食べる習慣があり、普段スーパーや精肉店、近所の小さなバザールで見かけるのは切り身である。頭が並んでいるのを見た時にはさすがにぎょっとした。しかし前を通る買い物客の誰もおどろいてはいないから、こちらでは普段の風景なのだろう。

 この頭を購入した人がどんな風に持ち帰るのかが気になるところ。
 小脇に抱えてバスに乗るか。透明ビニール袋に入れて片手にぶら下げて家まで歩くか。すぐに車のトランクにのせるか。それとも助手席に置くか…。その様子を見てみたい!