【富山第一銀行奨学財団】学術・科学技術での表彰制度を新設 地域社会に新しい価値と活性化を
公益財団法人富山第一銀行奨学財団(富山市、理事長横田格富山第一銀行顧問)は、県内の学術や科学技術分野での研究活動を称える新たな表彰制度「財団賞」を新設し、次世代を担う若手・中堅の研究者を支援する。
特別賞と奨励賞に分けられ、特別賞は賞金500万円、奨励賞は同300万円。特別賞は優れた業績をあげた人を顕彰、奨励賞は研究への革新性や独創性があり、研究のさらなる発展の期待できる人を毎年募集しそれぞれ1人表彰する。
対象は県内の大学や企業などで勤務・研究し、特別賞は45歳まで、奨励賞は35歳まで。所属する機関・団体の推薦が必要で自薦はできない。推薦できるのは1人まで、富山大学は2人の推薦枠を認める。第1回となる今年の募集期間は11月1日から2022年2月末。
選考委員会の委員長に遠藤俊郎理事(前富山大学長)、委員に中島恭一氏(前富山国際大学長)と石塚勝氏(前県立大学長)の3氏が就任した。選考委員と理事会により来年5~6月に第1回の表彰者を決定し、7月の表彰式を予定している。
富山第一銀行奨学財団は1959年、富山相互銀行(富山第一銀行の前身)の初代金岡又左衛門社長の死去にあたり遺族からの弔慰金と銀行からの計1,000万円を基に「財団法人富銀育英会」として設立された。県内の学生への奨学金の給貸与のほか、学術研究活動の支援を目的として富山県内の高等教育機関へ助成活動などを続けている。財団では、「既成概念にとらわれない、新しい発想や新しい手法を用いた挑戦や取り組みによって、地域社会に新しい価値と活性化をもたらしてほしい」と期待を寄せている。