【YKK AP】業界初、「新スマートドア」に顔認証キーをラインアップ 専⽤アプリでスマートフォンも鍵に
YKK AP(本社東京、社長堀秀充氏)は、電気錠一体型の玄関ドア「スマートドア」に、業界初の「顔認証キー」や専用アプリによりスマートフォンを鍵として使用できる先進技術を搭載した「新スマートドア」を10月25日から発売する。
スマートドアは、電気錠の機能をドアハンドルに⼀体化した「スマートコントロールキー」を標準搭載した戸建て住宅用⽞関ドア。2012年の発売以来、機能を進化させながら販売数を伸ばし、2021年5⽉時点で同社の⽞関ドア全体の68%と、⼿動錠(同32%)を⼤きく上回り、⽞関ドアの主流を担っている。
新スマートドアに導入した「顔認証キー」は、室外側ユニット内の2つのカメラで口、目、顔の形状など顔の特徴を立体的に捉える3Dの生体認証技術を採用しており、なりすましや写真などによる不正解錠を防止する。ハンズフリー・キーレスで施解錠でき、利便性とセキュリティが大幅に向上する。
顔の登録人数は最大20人。センサーユニットの取り付け高さは130㎝で、大人から子どもまで認証可能。マスクや眼帯などをつけていると認証できないが、赤外線発光ダイオード(LED)により夜でも顔の読み取りができる。他人を間違って認識する比率は100万分の1と極めて低く抑えたという。
また、専用アプリを使いスマートフォンを登録することで、スマートフォンを鍵として利用することができる。アプリを起動した状態にしておけば、スマートフォンを取り出さなくても解錠でき、鍵の紛失などトラブル時の緊急対応としても有効。
これまでマニュアルを見ながら行っていた設定操作は、ハンドル本体に組み込んだ音声ガイダンスによりナビゲーションする。スマートフォンの専用アプリでも簡単に設定できる。
従来の「ピタットキー」と「ポケットキー」もデザインと機能を向上させた新型を10月25日より発売する。顔認証キーを加え、「スマートコントロールキー」は全3種類のラインアップとなる。顔認証キーを選択した場合、他のキーによる施解錠も可能で、すべてのカギに非常用収納カギを標準搭載している。
新スマートドアは、戸建住宅用主力商品の断熱玄関ドア「ヴェナートD30」から先行導入する。従来のスマートドアの価格に8万円の追加で搭載でき、参考価格は45万円(消費税、現場搬入費など別)。その後順次、引き戸などの他のシリーズにも展開していく予定で、2021年度中に新スマートドア全体で133億円の売り上げを目指している。
同社は顔認証キーをバリアフリー対応や在宅医療・訪問介護のヘルスケア分野、宅内設備機器との連携サービス(住宅IoT)などへも広げていく考えだ。例えば要介護者がいる家族では、定期訪問する医師や看護師、ヘルパーなど家族以外に合鍵を渡しているケースもあり、訪問者の履歴を全て残すことができる顔認証キーを導入することで、預ける側と渡される側のストレスやセキュリティ面の不安解消に役立つという。
新商品WEB展示会「PRODUCTS PARK 2021」 開催中
新商品WEB展示会「PRODUCTS PARK 2021」を12月24日までの期間で開催中だ。事前申し込み不要、スマートフォン、タブレット、パソコンなどから特設サイトにアクセスし、場所や時間を問わず見ることができる。
今年は万博をイメージした仮想展示空間で、窓・ドア、ビル、エクステリアの商品展示パビリオンや、2021年の新商品を中心に61商品を紹介している。
また、多種多様な分野から12名の講師による「暮らしいいコト」セミナーも順次公開。リフォーム・インテリア関連のほか、料理・音楽・健康など多岐にわたる情報を10分~15分程度のコンパクトな動画にまとめている。セミナー公開後はいつでも視聴可能。
来場者を対象にしたプレゼントキャンペーンも実施。アンケート回答者の中から毎週抽選で200名に、非接触ドアオープナー「レスタッチⅡ」をプレゼントする。
同社は、昨年からオンラインでの情報発信「YKK AP RELATIONS NEXT『窓で、安心。』」を開始。その取り組みの一つである新商品WEB展示会を通じて、これから求められる“理想の家づくり”や“快適な空間づくり”をかなえる商品を提案している。
注:最新の情報に基づき、新型「ピタットキー」「ポケットキー」搭載商品の発売日を修正しました(8月3日)。