【コマツNTC】社長兼CEOに高橋正明氏が就任
工作機械・産業機械メーカーのコマツNTC(本社南砺市、資本金60億1,455万円)では、4月1日付けで代表取締役副社長兼COOの高橋正明氏(写真)が代表取締役社長兼CEOに就き、会長に信原正樹氏(小松製作所生産本部長兼調達本部長、産機事業管掌)が就任した。代表取締役社長兼CEOを務めてきた杉野高広氏は取締役となり、6月に予定されている株主総会で退任する。
高橋氏は 1962年8月南砺市生まれ。85年3月富山大学工学部工業化学科を卒業、同年4月日平トヤマ(現コマツNTC)入社。2003年工機事業部営業部名古屋営業所長・北陸営業所長、09年SC事業部営業部長、10年理事・SC事業部副事業部長、11年執行役員、13年執行役員・営業本部副本部長、2017年取締役執行役員・営業本部副本部長、18年4月取締役常務執行役員営業本部長に就き、2020年4月から代表取締役副社長兼COOを務めてきた。中国・大連の億達日平機床有限公司及び日平富山国際貿易(上海)有限公司の董事長も兼務する。
同社は1945年、東洋紡系の呉羽工業福野工場の事業を継承し、1950年福野鋼板工業として発足。59年に東芝機械と技術提携、自動車業界向けエンジンやトランスミッション等の部品を加工するトランスファーマシン(自動搬送複合工作機械)の生産を開始。国内外の自動車メーカーに市場展開してきた。
その後トヤマキカイとの合併で日平トヤマに社名変更、世界初のマルチワイヤソーによる太陽電池用シリコンウェーハ、半導体ウェーハの切断装置分野にも進出した。中でも太陽電池用のワイヤソーで世界トップとなり、中国などとの競合に押されながら現在も世界シェアの50%を占める。2008年株式公開買い付けにより小松製作所の完全子会社となり、社名もコマツNTCとなって今日に至る。従業員数は1,378名(2021年3月現在)。