【ゴールドウイン】星出飛行士に臭わない機能ウエア「MXP」提供 国際宇宙ステーション滞在の生活を快適に
日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんら4人の飛行士を乗せた民間の宇宙船「クルードラゴン」が日本時間の4月23日、米国ケネディ宇宙センターから打ち上げられ、18時08分(日本時間)に国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功、およそ半年間にわたる長期滞在を開始した。宇宙飛行3回目となる星出さんは若田光一さんに続いて日本人2人目のISS船長を務める。
国際宇宙ステーションでは地上のように自由に入浴や洗濯をすることができないうえ、船内で着用する下着を頻繁に着替えることもできない。こうした中で、丈夫で抗菌・消臭機能に優れた素材を採用したウエアを開発し、星出さんに船内被服として提供したのがゴールドウイン(本社東京、本店小矢部市、社長渡辺貴生氏)だ。
同社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)やJ-Space(東京)と共同で、宇宙飛行士が船内で着用する宇宙下着向けに、高い消臭効果を発揮する素材「マキシフレッシュプラス」を2008年に開発し、宇宙飛行士の土井隆雄さんらが着用した実績がある。

MXPの船内ウエアを着た星出飛行士
今回は、この開発で培った技術を応用し消臭機能ウエアとして一般向けに展開しているブランド「MXP」製品とまったく同じものに、ミッションロゴ等を入れた特別仕様のTシャツ、ポロシャツ、スウェットシャツ、ボトムス、アンダーウエア(ショーツ)、ソックスなどを星出さんに提供した。
星出さんはISSにある日本の実験棟「きぼう」で科学実験や小型衛星の放出作業など8つのミッションを行うことになっており、臭いによるストレスの低減や作業パフォーマンスの維持、長期滞在での快適な船内生活にもつながると期待されている。同社は地球帰還後に星出さんから製品に対する意見をフィードバックして、今後の製品開発に生かしていく予定。
打ち上げ時期に合わせて、同社はミッションロゴを配した星出宇宙飛行士着用アイテムのレプリカをMXPオンラインストアのほか、「ニュートラルワークス.トーキョー」「ニュートラルワークス.ヒビヤ」など8つの取り扱い店舗で数量限定で販売した。色はブラック、価格は「MXPメンズファインドライショートスリーブクルー」5,720円(税込み)など。