【日産化学】社長・COOに八木晋介氏(富山市出身)就任、4月1日付
創業以来の肥料をはじめ液晶ディスプレイに使われる配向材などの機能性材料や農薬・医薬、基礎化学品を手掛ける日産化学(本社東京、富山工場、東証1部)の新社長・COOに、4月1日付で八木晋介取締役専務執行役員(写真)が昇格、就任する。木下小次郎社長は代表権のある会長・CEOに就く。
2008年に社長に就任した木下社長のもと、同社は好業績が続く。売上高5年連続、営業・経常利益6年連続、純利益で7年連続とそれぞれ過去最高を更新し、コロナ禍にある2021年3月期も前年比増収増益の記録を更新。売上高営業利益率で連続10%超を維持。自己資本利益率(ROE)も16年度から4期連続で15%超を達成するなど化学業界屈指の高収益企業へと成長させた。
八木氏の社長就任で代表取締役を2人体制とすることで経営基盤を強化し、21年度からの新中期経営計画策定にあたり経営体制の強化とさらなる企業価値向上を目指す。
八木氏は1962年6月富山市生まれ。85年3月東北大学工学部化学工学科卒業。同年4月日産化学工業(現日産化学)入社。2016年4月執行役員袖ケ浦工場長兼五井製造所長、18年4月常務執行役員生産技術部長・日産エンジニアリング社長。20年4月専務執行役員生産技術部門統括生産技術部長・化学品事業部担当、同年6月に取締役専務執行役員となり、生産技術部門統括生産技術部長・化学品事業部担当のままCOOに就く。
婦中町にある富山工場は1928年に開設され、わが国有数のアンモニア総合工場に発展、近年は電子材料向け高純度薬品、半導体用反射防止膜剤や各種添加剤、高耐熱高強度繊維用中間体等を生産する。