【大建工業】木質培地で農業・園芸資材分野へ新規参入/在宅勤務のデスクとして使用可能な「壁付けカウンター」発売

 大建工業(本社大阪市、本店南砺市、社長億田正則氏)は、国産の木材チップを原料に独自の加工技術を施した木質培地「グロウアース」を1月21日より発売した。木材チップの形状を変えることで水はけ・水もちをコントロールでき、栽培する植物に合わせて最適な培地環境を提供する。同社にとって農業・園芸資材分野への参入は初めて。

 優れた親水性、品質の安定性に加え、土壌と比べ軽量なので作業負荷を軽減できる。国産バージン木材を原材料とするため出材元や加工経路が明確で、トレーサビリティも確保している。

 同社は国産木材の活用を積極的に推進する一環として鳥取県の日南町森林組合が切り出した木材の端材(木材チップ)を有効活用した土壌改良材「DWファイバー」を開発、2017年5月より防風林の客土形成や法面への植生マット敷設を提案し全国各地で販売してきた。「グロウアース」はそれに続く第2弾。

 両製品とも鳥取県産木材チップを用いているが、「DWファイバー」には生育促進効果のあるフルボ酸を添加しているのに対し、「グロウアース」は針葉樹がもつ生育阻害物質を無害化する処理を施すことで、農業・園芸資材分野向けの木質培地という異なる市場への展開が可能になった。

「グロウアース」を用いて栽培した野菜苗

 すでに野菜や花卉の生産者の協力を得て、各地で栽培実験を実施、培地を「グロウアース」に切り替えたことによる収穫量や良品割合の増加、水はけの改善による水分管理の手間の軽減など、様々な効果を確認した。農業資材メーカーやSDGs達成に取り組む企業などへの提案を図り、2022年度の販売目標を1億円におく。

デスクとしても使用できる「壁付けカウンター」 在宅勤務のワークスペースに

 コロナ禍で在宅勤務が急速に普及するなか、デスクとしても使用できる「壁付けカウンター」を12月1日発売。「自宅にワークスペースがない」「資料やパソコンの収納場所がない」といった声に応え、狭い場所でも設置することができる。

 棚板と固定用の金具で設置でき、カウンターの高さを変えることで、立って作業するスタンディングワークへの切り替えも可能。キッチンや洗面所の飾り棚、収納など、様々な用途に使用できる。棚板サイズは幅101㌢、80㌢、55.5㌢で、耐荷重は幅101㌢が20㌔、80㌢と55.5㌢が10㌔。

 また、システム収納「ミセル」のオプション部材として「コンセントユニット」や「デスクプラン用ライト」、「マグカップホルダー」も発売。「コンセントユニット」はUSBポート付のコンセントユニットが選べ、ワークスペースの配線がすっきりと収まる。

 「デスクプラン用ライト」は温白色のLEDライトで、薄型で圧迫感のないシンプルなデザイン。作業中、置き場所に困りやすいマグカップを定位置に設けることのできる「マグカップホルダー」はホワイトやベージュなど全4色。

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