【ゴールドウイン】創業家以外で初、新社長に渡辺貴生氏 西田氏は在任20年目機に会長に
ゴールドウイン(本店小矢部市、本社東京・東証1部)では4月1日付けで西田明男社長が代表権のある会長に就き、渡辺貴生取締役副社長執行役員(写真)が新社長に就任する。
西田氏は創業者西田東作氏の後を継いで2000年6月に社長となり、米国発の「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」をはじめアウトドアブランドの導入、販売戦略に新機軸を構築するなど、2020年3月期通期予想では売上高は970億円と10期連続の増収、営業利益150億円と12期連続の最高益を更新、9期連続の増配を予定するなど業績に大きく貢献してきた。
同社は今年、創業70周年を迎える。西田氏の社長在任20年目を機に今回のトップ交代でさらなる経営基盤の強化、意思決定の迅速化を図り、コーポレートガバナンス体制を強化するとともに持続的な成長と企業価値の向上を目指す。
新社長となる渡辺氏は1960年3月千葉県木更津市生まれ。82年3月亜細亜大学法学部卒業と同時にゴールドウインに入社。以来、30年以上日本におけるザ・ノース・フェイス事業に関わり、トップアスリートの求める本格的機能と日常生活でも身に着けられるアウトドアスタイルをあわせもつ商品や店舗開発事業を牽引し、ザ・ノース・フェイスブランドを売り上げの中軸を担うまでに成長させた。
2005年6月取締役執行役員ノースフェイス事業部長、06年にはアウトドアスタイル事業本部長を兼任し複数のブランドを統括、10年取締役常務執行役員事業統括本部副本部長兼アウトドアスタイル事業本部長兼ヘリーハンセン事業部長兼ダイレクトマーケティング推進部長、12年取締役専務執行役員事業統括本部長兼アウトドアスタイル事業本部長、17年取締役副社長執行役員事業統括本部長、18年から取締役副社長執行役員事業統括本部長兼事業本部長を務めている。