【北陸アルミニウム】マイスターシリーズから「あわせ釜」発売 鍋づくりの初心に戻ってリデザイン、1台8役の万能機能鍋
北陸アルミニウム(本社高岡市、社長荒井毅氏)は調理器具ブランド「Mystar《マイスター》」の新商品として、創業期から半世紀以上にわたって受け継いできた万能機能鍋を現在の暮らしに合わせてリデザインした「あわせ釜」を発売した。
同社は1930年の創業期からアルミ鋳物による鍋や釜などの日用品の製造を開始、以来約90年にわたってアルミ鋳物の鍋づくりの技術を活かした調理器具を製造してきた。1947年に発売した健康調理器「吉岡鍋」は、素材の栄養素やおいしさを損なわない無水調理をはじめ、釜で炊いたようなおいしいごはんが炊け、オーブンがなくてもパンが焼ける天火調理ができるなど、1台で何役もこなす画期的な鍋として人気を集めた。
その後も「1台であらゆる料理ができる健康調理器」というコンセプトはそのままに、その時代に合わせて形状や機能を変化させていった。「マイスターあわせ釜」もこの「吉岡鍋」をルーツとし、釜を思わせる深さのある本体と深めの蓋で構成される。ぽってりした鋳物の適度な重さとアルミの熱伝導のよさによって熱を十分蓄え、食材までしっかり伝わることで、素早くおいしく調理できるのが特長。

無水調理の仕組み
アルミキャスト(鋳物)製の蓋はほどよく重みがあり、密閉性が高いので、ウォーターシール効果で鍋をしっかり密封して無水調理ができる。食材がもつ水分で調理するため、うま味やビタミン・ミネラルなどの損失が少なく、栄養価の高い料理ができる。炊く・煮る・蒸す・茹でる・揚げる・炒める・焼く・オーブン調理と1台8役をこなし、豊富な調理パターンが可能。蓋を返せば浅型鍋になり、フライパンとしても使える。
アルミの熱伝導率は鉄の3倍あり、短い時間で鍋全体にムラなく均一に熱を伝えることで調理時間を短縮できる。火を止めた後も蓄えた熱で余熱調理できるのでエネルギーも節約。重さは鉄やステンレスの約3分の1で、一般的な鉄鋳物鍋より軽い。手入れが簡単なセラミックコーティングで、蓋と本体を重ねて収納できる省スペース設計になっている。
鋳物の街・高岡の伝統的な技術に裏付けられた製法で、ひとつひとつ丁寧につくりあげた純日本製の鍋で、内面はセラミック塗膜加工、外面はサテン仕上げ、底面にはレリーフを施している。熱源はガス火のみで、IH調理器では使えない。サイズは20センチと24センチの2種類あり、価格はそれぞれ13,200円、16,500円(税込み)。同社のネットショップのほか、アマゾン、楽天などのネット通販サイトでも扱っている。