【富山第一銀行】銀行で初、ウェブで「お金の健康診断」 行員とのチャットも可能

お金の健康診断の診断結果の画面
富山第一銀行(本店富山市、横田格頭取)は、ウェブ上で簡単な質問に答えるだけで自分の家計の状況を客観的に知ることができるチャットコミュニケーションサービス「お金の健康診断」の取り扱いを開始した。
AI搭載のロボアドバイザーTHEOによる資産運用サービスを手がけるお金のデザイン(東京)の事業子会社「400F」が提供するサービスで、銀行が導入するのは初めてという。同行は昨年10月より、お金のデザインが提供するおまかせ資産運用サービス「THEO+富山第一銀行」を取り扱っており、今回のサービス導入により資産運用に関する新しいニーズを掘り起こす。

行員とのチャットのイメージ
利用できるのは、インターネット支店の顧客およびインターネットバンキングを利用する顧客。メールで案内された専用サイトにアクセスし、年収や家族構成・家計の状況など簡単な質問に答えると、年齢や環境の近い人の平均と比較したお金の診断結果が表示される。
診断を受けた後、相談したい内容を選ぶと行員とチャットすることができる。必要に応じて、ロボアドバイザーの助言や金融商品の情報も提供する。相談は24時間受け付け、行員とのチャットは銀行営業日の9時~17時まで対応する。将来的にはすべての顧客へのサービス提供を検討している。
イベントスペース「NomuLab-のむラボ-」を開設
同行は中川支店および大野支店内にイベントスペース「NomuLab-のむラボ-」を開設し、電子決済体験サービス「ファーストバンクコイン」の取り扱いを開始した。期間は来年1月末頃まで(予定)。
「ファーストバンクコイン」は、SAMURAI Securityが提供する「Yelシステム」を用いたサービスで、専用のアプリを必要とせず、ウェブ上で擬似的にQRコードでのキャッシュレス決済を体験できる。
キャッシュレス・消費者還元事業におけるポイント還元などにより、急速にキャッシュレス決済が普及してきているが、利用方法がわからないという声も多い。「NomuLab-のむラボ-」に設置する専用QRコードで初回登録し、同行が付与する電子ポイントでキャッシュレス決済を体験してもらうことで、地域のキャッシュレスの普及につなげたい考え。
イベントスペースは土日や17時以降も営業し、「デジタルシフト」を合言葉に新たな金融体験を提供する。チャットコミュニケーションサービス「お金の健康診断」も利用できる。