【ゴールドウイン】渋谷パルコにザ・ノース・フェイスの新店舗 3Dスキャンによるカスタマイズサービスを導入/サンフランシスコに初の海外直営店

 ゴールドウイン(本店小矢部市・本社東京、社長西田明男氏)は11月22日、渋谷区宇田川町の再開発事業に伴いリニューアルオープンした大型商業施設「渋谷パルコ」2階に「THE NORTH FACE LAB(ザ・ノース・フェイス ラボ)」をオープンし、3Dスキャンシステムを用いたウェアカスタマイズサービスを開始した。

 渋谷駅周辺は2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控えて大規模開発プロジェクトが進み、新しい業態を取り込んだ複合施設や新スポットが次々とオープン。渋谷パルコもそのひとつで、閉店から3年3カ月を経て「次世代デジタルファッションビル」として生まれ変わり、アートから食まで個性あふれる192のショップが出店している。

 ザ・ノース・フェイス ラボでは、極地対応が可能なザ・ノース・フェイスの頂上商品群に位置づけられる「サミットシリーズ」や、都市におけるアウトドアスタイルを拡張し続ける「パープルレーベル」などに加え、高機能アウターウェアカスタマイズサービス「141 CUSTOMS(ワンフォーワンカスタムズ)」を展開する。

3Dスキャニング

 「141 CUSTOMS」は3Dスキャンシステムで得たデータを元にザ・ノース・フェイスのウェアのサイズやカラーをカスタマイズできるサービス。専門スタッフがカウンセリングを行い、店舗に設置している3Dスキャンシステムによって得られた客の体型情報に合わせてパターンを作製、主素材、副素材、裏地、ファスナー、ボタン、ロゴのカラーも好みに合わせてカスタマイズできる。アウトドアブランドとして革新的・最先端の試みという。

 利用するためにはウェブストアのフォームから来店予約し、店内で専門スタッフによる3Dスキャニングやカウンセリングを受ける。3Dスキャンにより作成されたアバターにサイズやカラーをカスタマイズしたアイテムを着せ、決定していく。

 製作はゴールドウインの商品開発の中枢であるゴールドウインテクニカルセンター(小矢部市)で職人が一着ずつ丁寧に作り上げる。商品の受け取りは約1カ月後となる。

 対応するアイテムは、フリースジャケットDENALI JACKET(デナリジャケット、31,900~39,600円)と、ダウンジャケットNUPTSE JACKET(ヌプシジャケット、58,300~70,400円)、MOUNTAIN JACKET(マウンテンジャケット、88,000~110,000円)の3型。バリエーションはデナリジャケットで9,000通り、マウンテンジャケットで13,000通り可能という。

「永年に亘り蓄積してきた生産ノウハウの情報をもとに、今回開発した仕組みを他の直営店にも導入していきたい」(杉本功ショップマネージャー)という。

 問い合わせ先=カスタマーサービスセンター TEL:0120-307-560

サンフランシスコに初の海外直営店

 ゴールドウインは11月22日、同社初の海外直営店となる「Goldwin San Francisco(ゴールドウイン サンフランシスコ)」をアメリカ西海岸の主要都市・サンフランシスコにオープンした。

 サンフランシスコは、周辺に国際的なスキーリゾート・レイクタホやヨセミテ国立公園などがあり、アメリカ有数のアウトドアフィールドへの玄関口となっている。直営店は都市生活と自然・スポーツを結ぶ機会点と位置付け、スキーやアウトドアの分野で培った技術を駆使したプロダクトや、スポーツのある暮らしを楽しむためのコンテンツを提案していく。

 店舗が立地するジャクソンスクエアは、金融街、オフィス街やチャイナタウンに隣接し、ベイエリアに向かって古くからの倉庫を生かした街並みが続く。周辺の文化や佇まいを変えずに店舗空間をその土地に調和させるため、1800年代に倉庫として使用されていた建物の面影を残しながら、ブランドカラーである白と黒を基調としてデザインされている。

 今回の海外直営店出店は欧米・アジアでの長期的な成長を見据えた海外戦略の一環で、2020年にはドイツ・ミュンヘン、中国・北京への出店も計画しており、今後さらに海外事業展開を強化していく。