富山第一銀行共寿会 50周年記念式典を開催、「50年のあゆみ」も発行
富山第一銀行を利用する教職員関係者の親睦組織、富山第一銀行共寿会(笽島紀代子会長)は1969年の発足から今年で50周年を迎え、9月28日、ファーストバンクキラリホールで記念式典を開催した。これまでの歩みをまとめた記念誌「50年のあゆみ」も発行した。
同会は、同行に年金受取口座を設けている元教職員らが互いに親睦を深め、教養を高めていこうと全県的な組織の結成を呼びかけ、「とみぎん共寿会」として誕生した。発足時は120名ほどだったが、その後、会員数の増加に伴い、1972年には新川、富山、富南、砺波の5支部が発足。1977年には33支部体制となり、2015年からは県内支店ごとの54支部体制となった。
この間、1975年には会の名称を「富山相互銀行共寿会」に改め、1989年には同行の普通銀行転換・商号変更にともない、「富山第一銀行共寿会」と改称した。会員は現職者、退職者半々で構成され、現在は1,000名を超える会員が所属している。
富山第一銀行は地域貢献の一環として同会の発足時からその活動を支援してきた。共寿会員に対して制度融資・金利優遇のほか、厚生施設の利用などの特典を付与し、総会では折々の金融経済について銀行役員による講話も行われてきた。
銀行が支援する教育団体としては全国的にも例をみないが、同行と教育界とのかかわりは長い歴史をもつ。明治の事業家・初代金岡又左衛門は育英事業にも力を注ぎ、同行の前身を設立した二代目金岡又左衛門は富山県教育会会長として富山県教育の振興を図ってきた。共寿会の生みの親である三代目金岡又左衛門も富山県教育委員、県教育会会長をはじめ多くの役職・公職に就き、富山女子短大を設立するなど、金岡家の教育への貢献活動は連綿と受け継がれている。
「50年のあゆみ」はグラビア、本編、座談会、寄稿などで構成され、共寿会の発足からその後の発展・充実期へといたる足跡を多面的に記録している。グラビアでは総会や支部活動を写真で紹介、座談会や寄稿では会員らが当時の思い出を語り合っている。記念誌はA4判、122ページ。