【富山第一銀行奨学財団】研究助成を受けた県内高等教育機関の代表者が研究成果を発表
富山第一銀行奨学財団(横田格理事長)は7月5日、県内の3大学をはじめ短大・高等専門学校等の研究者による研究成果発表会を富山第一銀行本店9階ホール(TOYAMAキラリ)において開催した。昨年度に同財団の助成を受けた研究テーマの代表者がその研究内容と成果を発表するもので、今回で13回目の開催となる。
同財団は1959年の設立以来、学生への奨学金の給貸与を実施し、1984年から学術研究支援を目的として県内の高等教育機関へ助成活動を行ってきた。2018年度までの35年間で955件、4億1,000万円を助成し、今年度も1,997万円を助成する。助成の対象となる研究活動は全分野に及ぶが、特に富山の活性化等に寄与するものや「富山」をキーワードとした研究計画を重視している。
今年度の研究助成金目録贈呈式に続き、横田理事長があいさつ。研究者を代表して高橋努富山大学准教授が、学校代表として齋藤滋富山大学長が謝辞を述べた。研究成果発表会では10名の研究者が発表し、参加した一般市民や県内企業関係者等が熱心に聞き入っていた。発表者、研究テーマは次のとおり(発表順)。
富山大学大学院理工学研究部(理学)教授 田中 大祐
「富山県の大気中におけるレジオネラ属菌の検出法の開発」
富山高等専門学校電気制御システム工学科准教授 多田 和広
「ナノインプリントリソグラフィのトライボロジー現象解析」
富山国際大学現代社会学部講師 谷脇 茂樹
「富山における観光産業クラスターの可能性と成功のための条件」
富山大学大学院医学薬学研究部(医学)助教 竹内 勇一
「行動の左右性に関する神経機構・分子遺伝基盤の解明」
富山県立大学工学部教養教育センター准教授 鈴木 浩司
「立山高山帯における外来植物の侵入による高山植物への遺伝子汚染の検証」
富山県立大学工学部環境・社会基盤工学科准教授 呉 修一
「富山における可能最大津波被害の想定」
富山大学大学院医学薬学研究部(薬学)准教授 南部 寿則
「創薬に活かせる多置換複素環化合物の高効率的かつ網羅的合成法の開発」
富山短期大学食物栄養学科教授 田淵 英一
「地域住民の脳トレーニング普及推進による認知症予防対策」
富山高等専門学校一般教養科准教授 大橋 千里
「ICTを用いた在宅型健康づくり支援による慢性閉塞性呼吸器疾患高齢患者のQOL向上」
富山大学附属病院講師 長田 拓哉
「富山産アロマ製油における抗腫瘍効果の研究」