【児玉化学工業】新社長に斎木均氏(富山市出身)就任へ

 自動車・住宅設備向けを主力とする成形樹脂加工の大手、児玉化学工業(本社東京・東京2部)の新社長に、代表取締役常務執行役員の斎木均氏が昇格する。6月26日開催予定の株主総会後の取締役会で正式決定する。

 斎木氏は1955(昭和30)年8月富山市生まれ。富山大学経済学部卒業。90年2月三菱樹脂(現・三菱ケミカル)入社。長浜工場、平塚工場、MPFA社などの経理部門を担当し2006年4月経理部長。13年2月児玉化学工業の管理本部理事管理本部長付に移り、14年6月取締役執行役員兼管理本部経理財務部長、2015年7月同管理本部長兼経理財務部長、17年6月から代表取締役常務執行役員兼管理本部長を務めている。

 同社は海外事業の低迷などで長く収益の悪化を余儀なくされてきたが、この3~4年に資本構造、財務基盤強化、生産体制を再構築するとともに、事業環境の変化に対応してトップ交代により経営体制を一層強化し業績の立て直しを図る。

 なかでも自動車部品事業においては、強みである真空成形・プレス成形を生かしてガラス繊維マットプレス工法によるプラスチック製品の工業化や、三次元加飾工法の特徴を活かした加飾内装部品などの新製品開発に成功、すでにガラス繊維マットプレス工法による製品はトヨタ自動車「レクサス」に自動車部品金属代替として採用されている。また、三次元加飾工法による加飾分野でもトヨタ「カムリ」の標準装備に続き、今年2月から三菱自動車新型オールラウンドミニバン「デリカD:5」に採用、量産納入を開始するなど、今後の収益貢献が期待されている。

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