証券ジャパンが頭川証券を子会社化
証券ジャパン(本社東京、社長島田秀一氏)は頭川証券(本社高岡市、社長頭川信行氏)の株式を譲り受け、同社を子会社化した。頭川証券本店と2支店は営業を継続し、社員28人の雇用も維持される。
証券ジャパンは2008年、旧丸和証券と旧ネットウイング証券の合併により発足、対面営業、インターネット取引、同業取引、金融商品仲介業という4つの営業部門をもつ中堅証券会社。同業取引として市場との取引資格のない全国約60社の証券会社の注文取次業務等を行っており、頭川証券も取引先のひとつ。2012年2月には、第三者割当増資により同社の株式の36%を保有する筆頭株主となった。
頭川証券は1910年創業。県内地場証券の草分けとして、国内株式の対面営業を強みとしてきた。頭川社長は昨年5月に代表取締役会長から社長に復帰したが、後継者不在が課題となっていた。このたび頭川社長や創業家一族からの申し出により証券ジャパンが株式の譲渡を受け、出資比率を約3分の2に引き上げた。当面は頭川社長が続投する予定だが、5月の株主総会で交代する可能性があるという。
証券ジャパンはこれまでも経営陣を派遣して経営を支えてきたが、子会社化により支援への関与度を高める。従来の地域密着型の営業スタイルは維持し、投資信託などの品揃えの拡充等により事業拡大を目指す。