【佐藤鉄工】トップ交代へ、坂本良文氏が社長に昇格
橋梁、水門など鋼構造物を主体とする佐藤鉄工(本社中新川郡立山町・資本金2憶2,800万円)は、4月1日付けで新社長に取締役常務執行役員の坂本良文氏(写真)が就き、藤田泰社長が取締役に退いた。藤田氏は2016年6月の社長就任から在任5年となり、6月開催の株主総会で取締役を退任、顧問となる予定。坂本氏は新日本製鐵(現日本製鉄)時代からほぼ一貫して橋梁・鋼構造物の業務畑を歩み、佐藤鉄工の鋼構造物を中心とした得意事業をさらに強化する。
坂本氏は1956(昭和31)年4月8日、広島県福山市生まれ。81年3月大阪大学大学院工学研究科修士課程(土木工学専攻)修了。同年4月に新日本製鐵入社。2006年11月、エンジニアリング事業分社化に伴い新日鉄エンジニアリングに移り海洋エネルギー事業部橋梁部部長、2007年4月日鉄ブリッジの取締役技術本部長、08年4月同社代表取締役副社長生産・技術本部長、12年4月日鉄トピーブリッジ代表取締役社長、15年10月日鉄住金鋼構造代表取締役社長、17年7月新日鉄住金エンジニアリング取締役執行役員、2020年7月日鉄エンジニアリング顧問を歴任し、21年6月から佐藤鉄工取締役常務執行役員として橋梁・鉄構事業部長を務めてきた。
佐藤鉄工は中堅ゼネコンの佐藤工業の鉄工部門が独立して1973年に設立。現在本社・立山工場と富山新港工場を持ち、高速道路から生活道路に至る橋梁、ダムや河川の水門、水圧鉄管など社会インフラ事業を主力とする。また電子基板から大型家電まで、破砕物同士の衝突で表面の付着物・塗料などを剥離するチェーン式破砕機による環境機器事業もおこなっている。