【富山第一銀行】学術研究・科学技術分野の研究者対象に第1回奨学財団賞の候補者募集

 富山第一銀行奨学財団(理事長横田格氏)は、2021年度より新たに創設した「富山第一銀行奨学財団賞」の第1回目となる候補者を募集している。科学技術や学術研究分野の研究をたたえ、研究者を支援するもので、これまでの育英事業と助成金事業に新分野を加えた3つの柱で奨学財団事業を充実する。

 表彰するのは、特別賞として科学技術や学術研究分野の研究活動などで顕著な実績をあげた45歳以内(2022年2月末現在)の研究者1名、奨励賞として研究内容が独創的で今後さらなる活躍が期待できる35歳以内(同)の研究者1名。応募時に各賞の区分けはなく、それぞれ1名が選出される。賞金は特別賞500万円、奨励賞300万円。

 応募者は富山県内の大学や企業、研究所などに勤務、研究していて所属長の推薦を得られること。締め切りは2022年2月末。

 前富山大学学長の遠藤俊郎氏を委員長、前富山国際大学学長の中島恭一氏と前富山県立大学学長の石塚勝氏を委員とする選考委員会の選考を経て、同財団理事会で表彰者を決定する。6月中に推薦者と申請者に通知・公表し、7月に表彰式を行う予定。

富山第一銀行奨学財団2021助成研究報告書

 富山第一銀行奨学財団は2020年度に研究助成を受けた研究者35名のうち34名の研究成果を掲載した報告書を作成した。今年7月に研究成果発表会を開催する予定だったが、新型コロナウイルスの感染予防などを勘案して開催を断念。その代替措置としての報告書となった。開催を見送った昨年に引き続き2回目の発刊。

 報告書はA4版カラーで全230ページ。富山大学14件、富山県立大学9件、富山国際大学4件、富山短期大学1件、富山高等専門学校6件のテーマを収載。工学を中心に医学、薬学、理学の他、教育学や社会学、栄養学など多彩な分野の研究成果が図表を交えながら掲載されている。今後は研究成果発表会の開催の有無に関わらず毎年報告書を発刊するという。

 同財団は県内で最も古い財団のひとつで、1959年に富山相互銀行(現富山第一銀行)の社長だった初代金岡又左衛門の死去にともなう遺族からの弔慰金500万円の寄付と銀行からの500万円を合わせた1,000万円を基本財産として、財団法人富銀育英会が設立されたことに始まる。当初は富山県人の高校生、大学生への奨学金の給与・貸与が主な事業だったが、その後銀行や関連会社、役職員、OBからの寄付などにより充実が図られ、84年からは県内の高等教育機関や教育関係諸団体などへの設備・研究活動への助成も行われている。

富山ファーストバンク社会福祉基金 30先に助成を決定

 公益信託富山ファーストバンク社会福祉基金は2022年度の助成先を決定した。社会福祉法人、特定非営利法人、ボランティアグループ・団体など30先に総額1,655万円を助成する。助成先は次の通り。

 砺波福祉会(砺波市)、高岡市身体障害者福祉志貴野長生寮(高岡市)、手をつなぐ高岡(高岡市)、石動青葉福祉会(小矢部市)、せせらぎ会(黒部市)、福寿会(南砺市)、幸恵会(富山市)、萬葉の杜福祉会朝日山ケアセンター(氷見市)、慶寿会(富山市)、滑川市社会福祉協議会(滑川市)、黒部市社会福祉協議会(黒部市)、富山県精神保健福祉会(富山市)、フォーレスト八尾会(富山市)、地域活動支援センターれいんぼーみさき(富山市)、以上社会福祉法人。えがお(高岡市)、ガイア自然学校とやま(富山市)、ここらいふ(富山市)、まいど家(富山市)、ありがとうの家(富山市)、大空へ飛べ(小矢部市)、れいんぼーみさき(富山市)、元・気・楽(上市町)、デイサービスこのゆびとーまれ(富山市)、知的障害者のくらしを考える会(富山市)、以上特定非営利法人。結生の家(黒部市)、グループ女綱~ストップDVとやま~(富山市)、音訳ボランティアグループなみの会(氷見市)、一般財団法人メンタルケア協会富山事務所(黒部市)、一般財団法人る・ふっくらん(高岡市)、富山言友会(富山市)。 

 同基金は2000年9月に富山第一銀行の普通銀行転換10周年を記念し、地域貢献の一環として設立された。22回目となる今回を含めこれまで累計304先に総額1億659万6000円の助成を行った。