【BBSジャパン】新社長に北秀孝副社長が昇格
自動車用ホイールのトップブランドBBSの鍛造ホイールを製造するBBSジャパン(本社高岡市)の新社長に7月1日付けで北秀孝副社長(写真)が昇格する。社長の野坂訓正氏は社長付特別顧問に就き、引き続き技術面を担う。2022年度にはドイツ子会社にも大型投資し、鍛造ホイールの生産力を大幅に強化する計画で、高品質商品の開発・生産体制の強化と次の成長戦略につなげる。
北氏は、1955年10月福井県坂井市生まれ。77年3月東京工業大学工学部機械工学科を卒業、同年小松製作所入社。2006年11月海外販売拠点のコマツ・シー・アイ・エスロシア(モスクワ)社長、10年小松製作所執行役員建機マーケティング本部プロダクトサポート本部長、12年執行役員アフターマーケット事業本部長、14年常務執行役員同事業本部長、17年4月から建機マーケティング本部アフターマーケット事業本部シニア・アドバイザーなど建機事業の営業とエンジニア部門を率いてきた。2018年7月に河川、道路補強等の防災用建築・土木・産業資材の大手、前田工繊(本社福井県坂井市、東証第一部)の顧問に就任、20年3月からBBSジャパンの取締役副社長を務めている。
同日付けで、柘植浩二取締役製造本部長は常務に、室田昌彦執行役員社長室長は取締役経営戦略本部長にそれぞれ昇格する人事も内定。
BBSはドイツで生まれた老舗ホイールブランド。BBSジャパンは、繊維機械用アルミセクショナルビームの製造を祖業に鍛造ホイールメーカーとなったワシマイヤーを前身とし、その後の変遷を経て小野グループ子会社のホイール事業を2013年に前田工繊が買収して同社のグループ子会社となり、BBSジャパンに社名変更。前田工繊の傘下に入って以来、ホイールの素材をマグネシウム、ジュラルミンへも広げ、売り上げ110億円(2020年6月期)と倍増させ高成長を遂げた。