【北陸電力】社長に松田光司取締役常務執行役員が昇格
北陸電力(本店富山市)は、松田光司取締役常務執行役員(写真)が6月末開催予定の定時株主総会後の取締役会で新社長に昇格する人事を内定した。
同社の執行部はおよそ6年任期で交代するのが慣例で、金井豊社長は代表権のある会長に就き、久和進会長は相談役に退くほか、永原功相談役は特別顧問となる。
松田氏は入社以来、主に営業部門を歩き現在営業本部長にあり、取締役常務執行役員から社長に昇格。常務からの社長就任は初めて。世代交代により急速に多様化する電気などエネルギー事業の強化に向けたかじ取りを担う。
松田氏は1962年11月石川県小松市生まれ。85年3月金沢大学経済学部経済学科卒業、同年4月北陸電力に入社。2005年7月営業部料金企画チーム統括・兼営業推進部課長として料金制度を担当。その後経営企画部経営戦略チーム統括課長、営業推進部長、エネルギー営業部長などを経て、16年6月執行役員営業本部エネルギー営業部長、18年6月執行役員石川支店長、19年6月取締役常務執行役員となり、20年6月から同営業本部長を務めている。
会社創立から今年70周年となる同社が抱える課題は多い。3月24日の記者会見で松田氏は、取り組むべきテーマとして経営基盤である電気事業収入拡大への強化と事業領域の拡大、志賀原発の早期再稼働、火力発電の低・脱炭素化、温暖化の原因と言われている二酸化炭素(CO2)濃度上昇を抑制していく2050年カーボンニュートラル実現に向けた全社的な取り組みの推進などを挙げた。