居住者の満足度を調査「住みここちランキング」 県内自治体は上位100位内に入らず
賃貸住宅最大手の大東建託は過去最大級の居住満足度調査を行い、「いい部屋ネット 街の住みここち&住みたい街ランキング2020」を発表した。「街の住みここち(自治体)ランキング」では奈良県王寺町、東京都中央区、大阪市天王寺区が、「住みたい街(自治体)ランキング」では福岡市、横浜市、那覇市が、それぞれトップ3にランクインしている。
調査は2020年3月〜4月、国内在住の20歳以上の男女187,823人を対象に実施した。類似の調査は数多く行われているが、実際に住んでいる人たちの居住満足度を調査しているのが特徴。
街の住みここちランキング
「街の住みここちランキング」は現在居住している街を5段階評価してもらい、55項目の設問から「親しみやすさ」「交通利便性」「生活利便性」「静かさ・治安」「イメージ」「自然観光」「行政サービス」「物価」の8因子を分析した。前年度調査と合わせた354,521人の回答を累積して集計している。
「街の住みここちランキング」において富山県の自治体は上位100位以内にランクインせず、砺波市の103位が最上位となっている。因子別ランキングをみると、「静かさ・治安」ランキングで南砺市が8位、砺波市が32位、「自然・観光」ランキングで氷見市が41位、「行政サービス」ランキングで砺波市が23位、滑川市が38位、「物価」ランキングで滑川市が10位、砺波市が33位にランクインしている。

「街の住みここちランキング」富山県版
都道府県ごとに集計した「街の住みここちランキング」富山県版では1位に砺波市、2位に滑川市がランクインした。砺波市は高速道路や国道、幹線道路が走り、大型の郊外型商業施設が多く生活利便性が高いこと、滑川市はベッドタウン化が進み、利便性が高いことが評価された。3位は富山市、4位は射水市、5位は氷見市となっている。
「街の住みここち」都道府県ランキングでは東京都、兵庫県、福岡県がトップ3を占めた。因子別ランキングをみると、富山県は「静かさ・治安」8位、「交通利便性」24位、「自然・観光」19位、「行政サービス」14位、「物価」3位と上位にランクインしているが、総合ランキング上位25位の中には入らなかった。
「住みたい街」上位に富山県はランクインせず

住みたい街(都道府県)ランキングTOP10
「住みたい街ランキング」はフリーワード・サジェスト方式で回答してもらい、「今住んでいる街」「特にない」の回答を除いた14,234名の回答を集計している。「住みたい街(都道府県)ランキング」の1位は「住みここち」でもトップの東京都で、「住みここち」3位の福岡県が2位、「住みここち」4位の神奈川県が3位となっている。富山県は都道府県トップ25にランクインせず、県内自治体も自治体トップ50に入らなかった。
富山県内のみを集計対象とした「住みたい街」富山県版(回答者数1,125名)では、住みここち3位の富山市が1位、砺波市、高岡市が2位、射水市が4位となった。回答の54.9%が「特にない」、24.2%が「今住んでいる街」となっており、現状肯定派が大部分を占めている。