【スギノマシン】「SELFEEDER DUO」「JCC-Module」「SELF-CENTER SC-V30a」を発売
穴あけ・ねじ立てユニット「SELFEEDER DUO」
特定部品を効率良く大量生産する専用機向けユニット「SELFEEDER」シリーズの新商品。12月発売。1台で穴あけとねじ立ての両方が可能で汎用性が高い。
自動車や精密機械などの部品製造現場では、設計変更に対応しやすいマシニングセンターが普及している一方で、一時的に数万単位の大量生産が必要な場合には専用機が使われる。だが1年もたたず部品生産が終了し専用機が使われなくなるケースも多く、汎用性があって長く使用できる専用機が求められていた。
そこで「専用機を汎用的に。」をコンセプトに開発されたのがSELFEEDER DUO。主軸・送り軸の両方にサーボモータを搭載し、幅広い径やインチねじも加工でき、異電圧モーター取り付け仕様は海外向けにも対応する。またサーボモーターの組み替えで加工能力を簡単に変更でき、主軸先端形状の組み替えで工具やホルダー変更にも対応。多軸ヘッド取り付け仕様で生産性が向上するなど専用機の再構築でも再利用しやすい仕様になっている。全長646×幅136×高さ213㎜。主軸回転速度は毎分最大5,000回転。販売価格は75万円から。
モジュール洗浄機「JCC-Module」
水を高圧で噴射して自動車など金属部品の切紛除去、洗浄、乾燥を行う高圧水部品洗浄機「JCCシリーズ」の新商品。同社初のモジュール型の装置で、高圧洗浄、低圧洗浄、乾燥など機能別モジュールを自由に組み合わせるだけでニーズに合わせた洗浄システムを構築できる。
各モジュールはすべて幅600mm、専用の搬送ローダモジュールを使えば全自動洗浄装置が完成する。モジュール方式なので専用設計や搬送ロボットによる高価なシステムが不要で、短納期・低コストで導入できる。各モジュールにはそれぞれ独立したCNC制御装置が搭載されていて、モジュールの追加やプログラムの変更により生産計画の変更にも柔軟に対応。ワークの回転軸とノズルの上下、左右3つのサーボ軸が同期する新しい洗浄方法によって短時間で確実な洗浄・バリ取りができる。機械寸法は幅600×奥行3,000×高さ1,840mm。価格は700万円から。2021年4月から各モジュールごとに順次発売開始。
新型マシニングセンタSELF-CENTER SC-V30a
生産性向上のために「ロング/スリム」、「高速/高剛性」、「シンプル/多機能」という相反する特長を持たせたマシニングセンター。X軸ストロークは700mm を確保しながら機械幅をわずか1,440mm に圧縮。移動体の軽量化により高加減速を可能にして非切削時間を大幅に削減した。また独自のモジュール設計により、シンプルな外観ながら多関節ロボットやガントリーローダなど多くの機能を拡張できる。主軸回転速度は毎分最大2万回転、X軸ストロークは最大700mm。2021年4月発売。