【スギノマシン】スイングアーム式コラムロボットに「防水タイプ」 AI(人工知能)との技術融合も
スギノマシン(本社魚津市、社長杉野良暁氏)は、産業用ロボット「スイングアーム式コラムロボット」の新タイプとして、主力商品の高圧洗浄機や小型工作機械の室内に組み込める防水タイプのロボットを発売した。
ロボットは、2016年に開発した省スペース型「スイングアーム式コラムロボット」のもつ、アーム折り畳み状態で最小旋回直径500㎜以下のコンパクト性や剛性などの特徴を損なわずに、新たにアームを構成する制御軸の構成や配置を適正化し、装置内の気圧を高くして飛散する洗浄液やクーラントに対して各部の防水性や耐食性を向上させた。
「省スペースや安全、品質精度の向上に役立つものづくり現場だけでなく、防水性がネックでロボットを使いたくても使えなかった環境に置かれてきた建設現場、電線の交換作業、屋外の検査業務、農業などの分野へも需要を開拓していきたい」(杉野岳副社長執行役員)。

コラムロボット水平形
アームを使った部品の加工から洗浄、エアブローを行い、機械間でワークの受け渡し(ワークの搬入と搬出の位置を別にすることも可能)をするシステムを想定しており、垂直のコラム(本体の柱)につながるアームが上下に動く垂直形と、水平のコラムから吊り下げたアームが左右に動く水平形の2タイプがある。
外観寸法は幅390×奥行550×高さ1750㎜(アーム折り畳み状態)、制御軸は6軸、可搬質量15㎏(オプションで増量可能)、保持等級はアーム部IP67相当、J1軸IP55相当。価格は単体650万円(税別)から。初年度の販売目標は20台。
10月23日~26日に名古屋市で開催される工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2019」に出展する。杉野副社長は、「機械の防水に関する知見を重ね、AI(人工知能)との技術融合でロボットをさらに進化させていきたい」と抱負を語った。
組織変更・人事 (2019・10・1)
業務管理本部法務・広報部を業務管理本部法務・知財部に変更、広報グループを業務管理本部法務・広報部から経営企画本部営業企画部へ移管。
業務管理本部法務・知財部長、成瀬正保△経営企画本部営業企画部長、唐崎訓英