【富士化学工業】西田洋取締役が社長に就任 西田光徳氏は会長に

 原薬・医薬の受託製造に加え、自社ブランドの賦形剤・医薬品・機能性素材の原料製造・販売を行う富士化学工業(本社上市町、資本金1億円)の新社長に10月1日付けで、西田洋取締役が就任し、西田光徳社長は富士化学工業およびグループ会社のアスタリール両社の取締役も退き会長に就いた。経営陣の若返りを進め、医薬品産業を取り巻く環境変化に対応する。

 洋氏は西田光徳氏の長男。1985(昭和60)年12月富山市生まれ。2009年3月獨協大学経済学部卒業。医療機器メーカーの日本アルコンを経て、11年富士化学工業入社。15年に豪ボンド大大学院で経営学修士(MBA)を取得。17年アスタリールの関連会社で天然アスタキサンチン製品の米国販売会社AstaReal Inc.に副社長として出向、19年アスタリール取締役就任と同時に富士化学工業、アスタリールの社長に就任。

 光徳氏は創業者西田正義、二代西田安正氏の後を継いで1995年に社長就任。同社発展の礎となった制酸剤原薬「ノイシリン」のほか、事業を医薬品・原薬の受託製造、ヘルスケア領域へと拡大発展させた。特に予防医学に力を入れ、天然由来の抗酸化物質のアスタキサンチンの培養から大量生産体制を世界で初めて工業化、供給では現在世界トップを誇り、健康食品、化粧品等として一般消費者向けに販売も行う。

役員人事 (2019・10・1)
 △代表取締役副社長執行役員(取締役副社長)塚原寛樹△副社長執行役員(副社長)取締役谷内正立▽取締役副社長執行役員(常務)町村等△取締役、常務執行役員藤井貢