県産業技術研究開発センターに4つの新拠点開設 産学官イノベーション推進事業に6件採択

 富山県産業技術研究開発センターの県内3施設で整備を進めてきた「オープンイノベーション・ハブ」「環境負荷評価棟」「ヘルスケア製品開発棟」「先端デバイスマルチ信頼性試験室」が完成し、7月8日、高岡市二上町のものづくり研究開発センターにおいて合同開設式が開催された。

オープンイノベーション・ハブのものづくりライブラリー

 ものづくり研究開発センターには「オープンイノベーション・ハブ」と「環境負荷評価棟」を開設。オープンイノベーション・ハブには、研究者・技術者の交流スペースや産学官連携による技術開発プロジェクトを推進するプロジェクト室、ものづくりライブラリーを整備し、オープンイノベーションを支援していく。

 「環境負荷評価棟」には、温度・湿度・日射の変化などを模擬した環境を人工的に作り出せる自然環境荷試験室と、電子機器の電磁ノイズに対する耐性等を試験する電磁環境負荷試験室を整備し、製品の信頼性評価を支援する。

 南砺市岩武新の生活工学研究所には、高機能素材や健康管理機器などヘルスケア関連製品の開発を支援する「ヘルスケア製品開発棟」を開設。温度・湿度を制御の上、風雨や日射、屋内外の生活環境を再現して製品の機能性を評価する生活環境シミュレータ、歩行やランニング中の身体の状況やウエア等の機能性を測定するフォースプレート型トレッドミルが整備された。

 富山市高田の機械電子研究所に設けた「先端デバイスマルチ信頼性試験室」には、web上で試験状況を遠隔監視できる試験機器集中管理システムや、低温・高温の急激な環境変化による機器への影響を評価する冷熱環境試験機が整備された。

 これら4つの新拠点の整備には、国の地方創生拠点整備交付金を活用し、総事業費約16億円を投じた。

 また、県は、産学官連携による技術開発や新製品開発を促進する2019年度産学官イノベーション推進事業の第1回募集分として次の6件を委託先として決定した。

【新商品・新事業創出枠】

次世代建築へ向けた3次元フレキシブルファザードの新規開発 瀬尾製作所(射水市)
絹の光沢としなやかさ、綿の肌ざわりを併せ持つ広幅交織織物の開発 松井機業場(南砺市)
耐薬品性を有する産業用ロボットウェアの開発 ミヤモリ(小矢部市)

 

【新ものづくり戦略推進枠】

長繊維を特長とするナノファイバー製造の効率化手法に関する研究 スギノマシン(魚津市)
塑性加工性の良好な難燃性マグネシウム合金微細ビレットの開発 TAN-EI-SYA(射水市)
高強度と高靭性を両立したプラスチック自動車部品向けセルロースナノファイバー/ナノタルクハイブリッドフィラーの開発 林化成(高岡市)

 

 産学官イノベーション推進事業は、富山県内の産学または産学官グループに新商品・新事業に関する研究開発を委託し、富山県に蓄積された産業基盤や資源を活用した新商品・新事業の創出促進を図ることを目的とするもので、事業の実施期間は来年2月末日まで、委託金は1課題あたり200万円以内。委託された企業は県産業技術研究開発センターの施設・機器などを活用しながら事業化・商品化を目指す。

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