【YKK】テープのない新ファスナーと専用ミシンをJUKIと共同で開発

通常のファスナー(左上)と「エアリーストリング」 (右下)
YKK(本社東京都、社長大谷裕明氏)はJUKI(本社東京都多摩市、社長清原晃氏)と、テープのない新しいファスナー「AiryString™」(エアリーストリング)と、それを縫製するための専用ミシンを共同開発した。
両社は2017年1月、ミシンやファスニング製品の共同開発に関して契約を締結し、18年度には「ジーンズ用ファスナー縫製合理化装置」を共同で開発。今回は第2弾となる。

縫製仕上がり
「エアリーストリング」はファスナーテープをなくすことで、衣服をより軽く、柔らかい風合いに仕上げることができ、ファスナーの開け閉め動作の操作性も向上する。ファスナーと布地との一体感が生まれ、すっきりとした印象のデザインになるほか、配色によってはファスナーや縫い糸を際立たせることもできる。
縫製の際は専用ミシンを用いてエレメントを布地に直接縫い付けるため、従来必要だったステッチ工程が省け、縫製工程が簡略化できる。

「エアリーストリング」を縫製するための専用ミシン
専用ミシンは電子千鳥縫いミシンをベースに改良を加え、エレメントを布地と同期させて確実に送る新機構のほか、各種部品も改良した。また、縫いを制御するパネルで、生地の種類に合わせた送り量や縫いピッチを設定でき、縫製オペレータをサポートする。
専用ミシンはJUKIが製造し、YKKが「エアリーストリング」縫製を行う会社にレンタルする。