GPSデータで訪日外国人の行動実態を分析、自県宿泊率で富山は28位

 エヌ・ティ・ティ・アド(NTTアド)はオリジナル調査レポート「空気読本vol.21」を発行し、訪日外国人のGPSデータをもとに滞在当日の宿泊状況を都道府県ごとに調査・分析した結果を公表している。

 NTTドコモが提供する翻訳アプリ「Jspeak®」や、NTTアドが提供する観光アプリ「Japan Travel Guide™」で収集したデータを活用し、訪日外国人の行動を分析したもので、滞在した当日に当該都道府県に宿泊した割合を「当日自県宿泊率」としてランキング化している。

当日自県宿泊率ランキング 出典元:NTTアド「空気読本vol.21」

 日本列島の両端にあり、海を隔てた沖縄県と北海道はいずれも9割を超える宿泊率でそれぞれ1位、2位となった。3位から6位までを大阪府、福岡県、東京都、愛知県といった大都市圏が占めているのは、一大観光地かつビジネス拠点であり、日本国内を結ぶ交通網のハブでもあるためとみられる。

 下位には、47位の奈良県(22.5%)、46位の山口県(47.3%)、45位の千葉県(47.9%)、44位の佐賀県(49.4%)が並び、これら4県はいずれも自県宿泊率が5割を下回っている。

 成田空港や幕張メッセ、東京ディズニーリゾートなどを抱える千葉県が下位になったのは、成田空港からの出国に加え、東京へ移動しての宿泊が多く、夜間には滞在数が一気に減少するためとみられる。奈良県の場合も滞在は昼間に偏っており、滞在者の多くが大阪府に宿泊しているため、自県宿泊率がきわめて低くなっている。

 北陸新幹線の開業により訪日外国人が増加傾向にある北陸3県をみると、石川県が71.0%で17位、福井県は67.8%で21位、富山県はやや落ちて63.7%で28位となっている。全国的にはほぼ中位にある。

富山県滞在地分析 出典元:NTTアド「47都道府県基礎分析」

 昨年9月にNTTアドが発表した「47都道府県基礎分析レポート」によると、富山県での訪日外国人の滞在地は富山市、高岡市を中心に多く、登山コースの立山、剣岳での滞在記録も確認できる。富山県の次の滞在地は石川県が最も多く、岐阜県、長野県、東京都がこれに続く。

 富山県は、都道府県別訪問率ランキング(2017)では23位であるが、ホテル旅館客室数(2017)は39位と低位にある。自県宿泊率を伸ばすためには、キャパシティー不足の解消も課題の一つと考えられる。

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