【北陸コカ・コーラボトリング】新社長に販売戦略に精通した井辻秀剛氏 稲垣氏は会長に
北陸コカ・コーラボトリング(本社高岡市、資本金7億3,283万円)の新社長に3月28日付けで、昨年10月から顧問、営業本部長を務めてきた井辻秀剛氏が就き、稲垣晴彦社長は代表権のある会長に就任した。
「経営トップとして約20年、振り返ればひたすらデフレ経済との戦いだったが、人員整理といったリストラを一切しなかったことを誇りに思う。経営環境は大きく変化しており、マーケティング戦略に精通した井辻氏を迎えて、経営体制をさらに進化させ企業の社会的価値拡大に努めたい」(稲垣氏)とトップ交代の理由と、井辻氏に期待を寄せた。
井辻氏は1961(昭和36)年1月兵庫県神戸市生まれ。立命館大学経営学部卒業後、プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(のちのP&Gジャパン)、日本コカ・コーラを経て、2007年から日本のコカ・コーラシステムとして国内初のマーケティングカンパニーであるコカ・コーラカスタマーマーケティングの社長をおよそ10年務めた。大手流通グループや全国チェーンのフードサービス店に対して、購買者行動に基づく戦略的なマーケティング活動を提案し、「いろはす」や「綾鷹」などのブランド確立に実績を持つ。現在、明治大学専門職グローバルビジネス研究科特別招聘教授のほか、ITソリューションを活用した鍼灸接骨院支援事業のiCureテクノロジー(本社大阪市)の社外取締役も務める。