【富士化学工業】中外製薬から胃炎・消化性潰瘍治療剤の事業譲渡

 富士化学工業(本社上市町、会長兼社長西田光徳氏)は 2月8日、中外製薬(本社東京都、社長CEO小坂達朗氏)が製造販売している胃炎・消化性潰瘍治療剤アルサルミン(一般名:スクラルファート水和物)について事業譲渡契約を締結した。譲渡価格は非公表。
 
 アルサルミンは中外製薬が創製し、1968年に国内販売を開始、40年以上にわたって富士化学工業に製造を委託してきた。現在、北米・欧州・東南アジアなど世界30カ国以上で承認され、先発品として広く流通している。中外製薬はがんゲノム医療など先端分野へのシフトを急いでおり、事業譲渡を決めた。
     
 今回の契約に基づき、海外のアルサルミン製造販売会社に対する原薬の供給に関わる権利を4月1日付で中外製薬から富士化学工業へ承継する。国内の製造販売承認に係る権利については9月30日までに承継する。
 
 アルサルミン事業の承継後も安定供給の観点からしばらくの間中外製薬の製品を流通させ、製品の消尽をもって順次富士化学工業の製品に切り替える。海外の販売は、富士化学工業が原薬に関する供給責任を負い、各国の従来の製造販売会社が継続して行う。
 
 富士化学工業は、これまで中外製薬から受託製造していた同剤を自社ブランドとして国内外で販売し、収益性の向上につなげる。また、原薬を供給しているロシュなど海外メーカー13社と直接取引できるようになることから、医薬品の成形や飲みやすさを向上させるために添加する賦形剤の販路拡大にもつなげたい考えだ。

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