【三協立山】欧州子会社が独2社のアルミ事業譲り受け、自動車・航空機・鉄道分野への供給力強化

 三協立山(本社高岡市、社長山下清胤氏)は3月29日、欧州の連結子会社「ステップジー(STEP-G)」がドイツのアルミ製品関連2社の事業を譲り受けると発表した。3月26日付で契約し、7月1日に譲り受ける予定。譲渡額は非公表。

AWH社の鋳造設備

 譲渡を受けるのは、アルミニウムビレット鋳造・ 押出形材メーカーである「アルヴェルク・ヘットシュテッド(AWH)」社のアルミ鋳造事業と、同社の製品を扱う販売会社「エール・エム・ゲー・メタルファッハハンデル(RMG)」。AWHはドイツに1カ所製造拠点をもち、中・高強度合金のアルミニウムビレットを鋳造している。年間2万トンの鋳造生産能力をもち、2018年12月期の売上高は約35億円。

ドイツ・ビッターフェルトにあるSTEP-G社の製造拠点

 STEP-Gは、アレリス社からアルミニウム押出事業(生産拠点:ドイツ3カ所、ベル ギーと中国に各1カ所)の譲受を受け、2015年3月に設立。自動車や航空機向けなどのアルミ製品を手掛け、高難度・高精度および大型の押出形材製造能力を強みとする。
 
 国内市場の縮小が予想されるなか、三協立山は非建材事業強化を成長戦略に位置付けている。今回の事業譲渡は、 中・高強度合金に特化したAWH社の高い鋳造技術を加えることで、STEP-Gが注力する自動車や航空機、鉄道など輸送分野への押出製品供給力を強化するのが狙い。
 
 STEP-Gは2月にフォルクスワーゲングループから電気自動車(EV)用部材約10万トンの大型受注を獲得しており、買収事業の生産能力も活用して、対応する考え。

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