【三光合成】生産のグローバルネットワーク拡充へ40億投資 稼ぎ頭の英国工場、離脱に備え対策準備も

 国内及び海外11カ国、世界四極体制で自動車、情報・通信機器向け工業用プラスチック成形、金型生産を展開する三光合成(本社南砺市、社長黒田健宗氏・東京1部) の2019年5月期は、経常利益、純利益とも前期比で減益となるものの期初の業績予想を据え置き、2円の記念配当を上乗せして年14円とする。

 2019年5月期上半期の売上高は全地域で落ち込み、対前年同期に比べ8.0%減収の277億3,300万円に止まった。地域別の売り上げ比率でみると、日本(124億2,800万円)44.8%、アジア(88億5,300万円)31.9%、欧州(37億8,000万円)13.6%、北米(26億7,000万円)9.6%となっている。

 セグメント利益でも北米は7割減、欧州は3割減、アジアは12%減となった。ただ、日本は3.5%減益だが、セグメント利益全体(15億3,600万円)の53.2%を占めている。

 部門別の売り上げでは、主力の車両用内外装部品(176億5,100万円)が自動車メーカーのモデルチェンジによる影響などで8.6%の落ち込み、金型(46億2,200万円)は外販先の在庫調整の影響から受注が減り20.9%の減収だった。一方で情報・通信機器(34億3,300万円)は、撮影した写真をその場でプリントできるインスタント写真カメラ部品が貢献し3.0%上回ったほか、家電・その他(20億2,500万円)では新規に車載用バッテリーケースなどの受注により、21.8%の増収伸びとなった。

インド、中国、英国などの工場増強に40億投資

 今期以降の見通しについて、世界的な景気動向や米中貿易問題の影響が懸念されているが、「メキシコ、米国、中国に置く当社の工場で生産しているのは、それぞれ自国で販売される内需向け製品であり、米中の関税問題による影響はないだろう」としたうえで、「今期は経済成長の続くアセアン・新興国などでの需要を取り込むための仕込みのときと捉え、生産のグローバルネットワーク体制をさらに拡充していく」(黒田社長)。こうした一連の投資計画に充てる投資額は約40億円になる。

 国内は大分県に、海外ではインド、中国で新工場が立ち上がる。大分県宇佐市に今年7月完成、9月の稼働予定で、ダイハツ九州などを主な納入先とする部品工場を建設中。

 インドでは2017年12月より第1工場が稼働したのに続き、スズキやホンダなど日系自動車メーカーなどが相次いで進出しているインド最大都市ムンバイの北に位置するグジャラート州で、自動車のドアパネルやコンソール向け内装部品のほか、エアコンなど空調機器部品を生産する第2工場を新設、今年1月末から操業を開始した。

中国・武漢の製造子会社

 また、中国では2018年12月より稼働を開始した広東省・東莞に続いて3つ目となる、湖北省武漢市に2018年1月設立した自動車部品製造・販売会社が今年3月から稼働する。

 

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