【YKK】創業者・吉田忠雄氏の心意気、人となりをアニメに 子どもたちや新人社員にも分かりやすく

 YKK(本社東京、社長大谷裕明氏)は、創業者である故吉田忠雄氏(魚津市出身)の生涯と経営への考え方を、子ども向けに分かりやすく描いたアニメーション「吉田忠雄物語」を制作し、完成試写会がこのほど黒部事業所のYKKセンターパークの丸屋根展示館に石井隆一知事、村椿晃魚津市長ら関係者約40名を招いて開かれた。

 同社は2006年に産業観光として「YKKツアーズ」をスタート、2008年9月には事業所の一部を整備し、YKKセンターパークとして一般に公開した。その後、森づくりによる公園整備と丸屋根展示館を新設。2015年3月の北陸新幹線開業を機に分散していた産業観光施設を丸屋根展示館に集約し、大幅リニューアルした。

 この間、年平均約15,000人だったセンターパークの来場者は新幹線開業後の17年には約45,000人となり、2018年1月で通算25万人に達した。中でも中学生以下が21%を占め、家族連れをはじめ子どもの来園も増加しているという。

 忠雄氏の母校と同じ住吉小学校の卒業生でもある吉崎秀雄YKK AP代表取締役会長が、YKKグループを代表して「創業者吉田忠雄は経営理念の『善の巡環』だけでなく、たくさんの教えや考え方を私たちに説いてきた。若い新しい人たちがどんどん入社してくる一方、パークを訪れる子どもたちも増えている中でYKKの経営精神や創業者の考え方を分かりやすく伝えられないだろうかという要望に応えるために、今回のアニメを制作することになった。ふるさと富山、日本、そして世界にこれから羽ばたいていく将来ある子どもたちや新人社員に、たくさんのメッセージが詰まった作品になったと思う」と制作の背景を述べた。

 アニメーションは約18分。ふるさと魚津の豊かな自然の中で過ごした少年時代から、上京後、夢に向かって努力と挑戦を続け、数々の苦難を乗り越えて「世界のファスナー王」へと成長するまでを描いている。経営理念である「善の巡環」についても忠雄氏の逸話を通じて子どもたちにも分かりやすく表現した。脚本・演出は森康浩氏、絵は平澤南氏、語りは富山県出身の女優・室井滋さんが担当している。

 忠雄氏の長男で、社長、会長などを歴任したYKKとYKK APの吉田忠裕取締役は、「YKKのPRというより、あの時代に生きた創業者の心意気や人間関係、人となりが全て表現され、素晴らしい出来上がりになった。観ていただくと簡単そうだが、制作に携わった方たちの時間をかけた苦労と努力を思うと、心からお礼を申し上げたい」と、制作にあたってのエピソードを交えてあいさつ。語りを担当した室井さんも「忠雄少年の早月川での魚とりをはじめ、懐かしいところが随所に出てきて、私自身感激した」と話した。

 YKKセンターパークでは2月上旬から丸屋根展示館でアニメの上映を開始する。新年度にはパーク内に新たに子ども向けスペースを整備して常時上映するとともに、子ども向けコンテンツの拡充を図り、地域社会の子どもたちの学びの施設としても整備を進めていく計画だ。

 また、YKKと魚津市が締結している「ふるさと教育推進に関する包括協定」に基づき、住吉小など3校が統合して今年4月に開校する魚津市立星の杜(もり)小学校内に建設される「ふるさとの先人・偉人を顕彰する施設」でも常時上映される。

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