【新刊】『予防医療挑戦記「天然アスタキサンチン」にかけた情熱』、『天然アスタキサンチン~予防医療の進化へ希望をつなぐ~』西田 光德 著

『予防医療挑戦記「天然アスタキサンチン」にかけた情熱』

 アスタキサンチンとは、サケやイクラ、エビ、カニなどの魚介類の体表や筋肉、卵などに含まれている赤色の色素をいう。この単なる赤い色素と思われていたアスタキサンチンが近年、疲れや病気を引き起こす活性酸素の除去や脂質の過酸化抑制作用を有していることが明らかにされ、アスタキサンチンを使った健康補助食品や美容品として開発、商品化されて注目を集めるようになった。

 同書は、純粋培養がきわめて難しかった、生態系でアスタキサンチンをもっとも高含量に蓄積する生物のヘマトコッカス藻の培養で、世界で初めて安定的な商用生産を成功させた著者が、天然アスタキサンチンと出会い、培養に必要な施設を米国に立地するまでの試行錯誤を重ねてきた体験と、事業化への挑戦の記録である。

 現在も臨床への応用など大学や研究機関と共同で、天然アスタキサンチンの有用性の領域を広げ、原料供給から最終製品の販売に至るまで多角的に事業を展開している。「機能性食品やメディカルフードなどの分野で、流通やマーケティングに強みを持つ企業との協業も積極的に進めていく」と結んでいる。

『天然アスタキサンチン~予防医療の進化へ希望をつなぐ~』

 アスタキサンチンの基本的な知識から研究、工業化の歴史、可能性についてまとめた、文字どおりアスタキサンチンのすべてがわかる一冊。元アスリートで、三重大学名誉教授・富士化学工業副社長の幹渉氏が監修を務めた。

 アスタキサンチンがもつ、活性酸素の除去作用や脂質の過酸化抑制作用の発見過程をはじめ、ヘマトコッカス藻を原料とした天然アスタキサンチンの大量生産の実現、商業化へのプロセスが詳細に記されている。また、生活習慣病の予防をはじめ、サルコペニア(加齢性筋萎縮症)や認知症の予防、はてはペットの老化防止まで期待されるアスタキサンチンの有効性についても解説。

 天然アスタキサンチンが高齢社会の問題解決の選択肢になりうるとし、最先端の技術や発見で、天然アスタキサンチンをより安価に提供できる仕組みづくりや、「生命を守る赤いチカラ」を世界中に広げる事業に取り組む情熱も綴られている。

「予防医療挑戦記」「天然アスタキサンチン」ともに四六判、発行は幻冬舎メディアコンサルティング、発売元は幻冬舎、定価1,400円+税。

西田光德氏 プロフィール 
1951年富山市生まれ。中央大学経済学部卒業。医薬品メーカー三共を経て1978年富士化学工業に入社。2年9カ月の留学後、取締役企画部長の後1995年に代表取締役に就任。1998年、新規事業として天然アスタキサンチン事業(藻の培養)を開始し、2000年に天然アスタキサンチンの研究、開発、製造を行う部門を分社化、アスタリールを設立。2003年、世界で初めて天然アスタキサンチンの工業化に成功したスウェーデンのバイオベンチャーを買収。2014年に米国ワシントン州に天然アスタキサンチンの第2工場を建設、「生命を守る赤いチカラ」を世界中に広げる事業に情熱を注いでいる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です